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娘とともに自分を見失いがち。
おかあー
さっきから
何をひとりでカチャカチャやってるのらー。
早くあたいの世話をしないと泣くどー。
ぶわー。
ぬまぶです。
産褥期の保養に里がへりしています。
ユクノ誕生から1か月の時間が経とうとしている訳ですが
入院中、助産師さんに
「退院したら、赤ちゃんの奴隷よ」
と言われていた通り
本当にぬまぶは「妊婦さま」から「奴隷」に地位に転落した。
2時間ごとの授乳&サイレン鳴き&うんち飛ばしの恐怖に
ユクノのヒョウタンツギのようなブーブー言うおならにも飛び起きるしまつ。
唯一、ユクノに乳房を含ませている時は一息つけるのだが
そういう時には決まって
自分がオラウータンのお母さんと同じ表情をしている事に気づいた。
昔から、オラウータンや、ゴリラのお母さんの授乳シーンをテレヴィ等で見ると
その安定した授乳姿勢とうらはらに、
当惑したような、切ないような複雑な表情をしているのが気になっていたのだが
いざ自分もアカゴを産んでみると同じように茫然自失の顔で乳をやっている。
特にスッサン直後は、
アカゴ自身も泣くとき以外は基本的に無表情なので
そちらの吸引力にもつられるのか、
スッサンで野生の力を爆発させた後遺症なのか、いつまでも二人で
まだ表情でコミュニケーションするに至らない「動物」状態に陥っていた。
やっと最近余裕が出てきて、お互い意思疎通が出来るようになってきました(気がする)。
しかしドエライ経験をしたと思ったのに
「お産」の記憶というものは本当に非常な速度で産婦から遠ざかってしまうものなのですね。
陣痛に耐えている時は
「3人も子供を産んだ●●さんは、キ●ガイだな。私はイヤ、もう絶対イヤ!」
などと思っていたのに、最近は「もう一回くらいならやってもいいかな」
という気持ちになってイル。不思議なもんだ。
お産は女性にとって、人生観変わるような重大な経験なのかと思っていたのに
いざやってみるとある意味とても「シンプル」な行為で
「知」として蓄積されないもんなんだなあ、とつくづく思うので
忘れないうちに言語化しとこうかと思います。
しかし、なんせ三日三晩も苦しんだので長くなるな。
ユクノに見つかるとうるさいので隠れてこそこそ分けて書きます。
★7月5日 夜
夫さんとNHK「芸術劇場」でスティーブ・ライヒ特集をボサーッと観ていた。
すると、波のように遠くなったり近くなったりするミニマル・ミュージックが呼び水になったのか
腰のあたりからもやもやーんと煙のように立ち昇る鈍痛が。
演目がディファレント・トレインにさしかかると下腹部にさしこむような痛みに。
痛みと痛みの間に10分から15分ほどの間隔があったし
この段階では「アレ、またいつもの前駆陣痛かい?!」と思い呑気に過ごしていた。
スティーブ・ライヒの音楽はもしかして陣痛を促進してくれるかもしれぬ、と思いCDを入院グッズに入れることにした。
(病院から指示された入院準備品リストの中にリラックスグッズとしてCD・文庫本を持って来ましょう)とあったのだ。
何持っていくべきかとても悩んだのだが、ライヒの他
明るい希望を感じるアンドラーシュ・シフと、
自棄になったときのためのファンファーレ・チォカーリア、
あと飄々とした文体が鎮静剤になるかなと思い上司小劍『ごりがん』の文庫本を持って行った。
しかしいざ入院したらそんな音楽聴いたり、ましてや文庫本読む余裕など無かったよ・・・後で荷ほどきしながら苦笑した)
★7月6日 午前1時頃
「おしるし」到来。
しかし、おしるしが来ても何日もかかる人もいるし・・・と布団に入って呑気に寝ていたが
段々強くなる痛みに目が覚める。騒ぐほどでは無いので眠ろうと努力するが、前駆陣痛のときと違って
治まらず眠れない。試しに時間の間隔を測ってみるとだいたい五分おきに起こっている。
「すは、陣痛か?!」
と思うとさらに興奮して目がサエル。
産院からは「お腹の張りが5分ごとになったら連絡を下さい」と言われているのだが
いまいち確信が持てず3時まで経過観察。やはり痛みは消えず、段々強くなっているようだったので
一応電話してみる。しかし、「耐えられない程の痛み」では無かったので朝まで様子を見ることに。
まんじりともせず。
★7月6日 午前7時
庭のくるみの木に二週間程前から巣をつくって子育てしている
オナガが、ギャアギャア言いながらサッシを横切るのを見た。
毎朝、縁台に置きっ放しの猫の食べ残しを狙ってやって来るのだ。
オナガよ、おまえも子供を産んだのかね・・・?とぼんやりした頭で考える。
9時、再び産院に電話。
「どうします?来ますか?」と聞かれるが、何せ初めてなものでどれくらい痛ければ
「本格的な陣痛」なのかが分からない。
結局「いいです、もう少し様子見ます」と答えて愉快犯のような通話になってしまった。
あの時の助産師さん、ごめんなさい。ただ、安心したかったんです。
その後コテッと眠りに落ちる。
★7月6日 お昼
出かける前に夫が何か買ってくるものあるか?と聞くので
風味絶佳「ミルクキャラメル」を頼む。
このキャラメルはぬまぶのスッサン全体のお守りになった。
3時間ほど眠ったら、痛みの間隔が空き15分から20分ほどになっている。
間隔は開いたものの、痛いは痛い。
痛みの程度は「酷くお腹をこわしてトイレにたどり着けずうずくまる」感じ。
一応連絡することになっていたので、再び産院に連絡する。
「胎動はありますか」と聞かれ
そういえば昨晩から一度も胎動を感じていないことに気づき怖くなる(ただ痛くて
気がつかなかっただけなのだが)
念のため、診察を受けることになる。
自力ではとても辿り着けそうにないので、家の前に呼んだタクシーに乗り込む。
運転手さんは50代後半くらいの男性だった。
産院にお願いします、と言ったら
「本当におめでとうございます。良かったですね」とぽつぽつ語るに、
運転手さん夫婦は長いこと子供を望んでいたが、ついに授からなかったのだという。
「それで代わりに近所のよその子ども達を可愛がっているんですよ。
子供たちも『ア、アノおじさんの家に行けばお菓子がある』なんて言って慕ってくれてね・・・
女房と二人で買い物にいった時なんかもつい、『ア、これは●●ちゃんにぴったりだ)
なんて言ってつい箸や茶わんを買ってしまったりするんですよ・・・』
静かな声でそんなことを言う。
そしてぬまぶを気遣ってそれはそれはやさしい運転をするのだった。
お金を払うときはぬまぶの眼をじっと見て
「良い子がきっと生まれますよ。頑張って」
ですって。
うっうっうー。
その時ぬまぶは陣痛サーフィン中だったから録にお礼も言えなかったけれど
嬉しかった、嬉しかった。名前も知らないけれどあの時の運転手さんよ、ありがとうー。
★出産記 2にツヅク
管理人のみ閲覧可
二回も産んだき×△いピエロだよ~~ん。
苦しんだか。のほほほほほ。
続きが楽しみだのう。
でも二回目は早いんだよ。
あっという間におわります。
わたしなんかマンガ読んで笑ってたら
子供が生まれてたって感じです。
私もいまだ赤ちゃんと娘の奴隷ざんすよ。
恋の奴隷になりまっした~~ん♪
でも奴隷人生も楽しいよ。
追記
並木ハウス改装してます~~。
>あっという間におわります。
>わたしなんかマンガ読んで笑ってたら
>子供が生まれてたって感じです。
やっぱうめばうむほど軽くなるって
本当なんでスね。
マンガかあー。何読んでたのですか?やっぱ「天才バカボン」とかが
気が紛れていいのかな?友達は3人目産んだときは「くれよんしんちゃん」読んでたって言ってたなー。
>追記
>並木ハウス改装してます~~。
うぉー、並木ハウス。住んでた時は子供産むなんて想像だにしなかった・・・。大家さん、元気かなー。改装しても、昔の姿をなくさないでほしいなー。
おじいちゃんにも、おじいちゃんのお母さん
にも似てるんだよ。いろんな顔が日替わりで現れるから観察しがいがあるわー。