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娘とともに自分を見失いがち。
★そのはじめ
10月は仕事が忙しくて起きる、本か雑誌読みながら会社行く、終電までくるくる働く、家帰る、新聞読んで風呂入って寝る、起きて仕事かけてくの繰り返しだったです。
休日もイベントやら作業やらにかりだされてほぼ、プライベートの時間なし。
本来ならだらだらした生活を何よりも尊ぶ人間だったのだが、忙しさによってモタラサレル苦痛というものは一度なれるとおかしな快感をひとにもたらすのだなあ、と不思議に思っていた。
忙しくてやだなあ、と思いつつも気持ちがへんに高揚するため、ふと手が空いたりすると不安になってしまったりしておったのです。
別に私は「仕事のデキル」女でもなんでも無く、むしろ「仕事の出来ないウスラボンヤリした女」なのだが、
ひょんなことから在籍していた編集部がそんな事(個人の無能力)にも構う余裕もないほど労働力を動員せざるを得ないムチャクチャな職場だったのら。
で、家に帰ってくるのはだいたい毎日夜中の1時すぎだったり帰れなかったりで、
ぼろぼろに疲れてるんだからたったか寝ればいいのに、
目を瞑っても瞼のウラッカワで豆電球がちかちかしているような興奮状態なもんだから余計な事をしてしまう。
10月の校了前は何故か「マネキンが欲しい、私はマネキンが欲しいのだ、マネキンを自分の部屋に置いて着せ替えしたい、こんだけ働いているんだからゼイタクしよう!ああ、マネキン、マネキンマネキンが無いと死んでしまう!」と思い詰めて、一度寝たのに起き上がってネットで検索したりしていた。
とっぴではあるのだが、
なんでかっていうと要するに私は部屋が散らかっているのがとても嫌だったのら。
服を部屋に脱ぎ散らかすので、私の部屋にはいつも脱いだ形そのままにつぶれたジーンズ(中に靴下入り)とか、ブラとかババシャツが放り出されていて見苦しいことこの上無い。
疲れて帰って散らかった部屋を見るとさらに疲れるので、ここはひとつ逆転の発想、等身大のマネキンさんを置いて彼女に着せとけは楽しいしお洒落かもしれん、前衛っぽいしグッドアイディアだと思いついたわけです。
狂ってますね。
で、ひっさびさにまるまる休みが取れた日曜日に、私はインターネットオークションでマネキンを買おうとしていた。そしてヒットしたのがコレ。
私はとてもこのマネキンが欲しくなった。
着物の着付けもするので、この子に色々試して「着せ替え」を愉しもう。グフフ。
なんて大人な趣味だろう。
これで味気ない生活も一変する。部屋もかたつくだろうし生活に潤いも出るだろうと思いひとりで喜んでいた。
しかしまてよ、コッチもいいよネ。明るいしまようなー。うーんどうしよう。
というわけで、クレジット番号を入力する前に、一応同居人である夫にどちらがいいか聞いてみた。
夫はあくまで穏やかに、いつもと変わらない表情で言った。
「どっちもやめた方がいいんじゃない?」
「・・・なんでそんなこと言うの」
思いがけない答えに気分を害した私の語気が荒くなるにも関わらず、
天才バカボンそっくりの夫はあいかわらず優しく諭すように続ける。
「いや、どっちにしても夜トイレ行くときとかマネキンがいたら怖いでしょう。
オレなんて、キャッて言って倒れちゃうよ。」
「トイレ行くときは私の部屋通らないじゃん。」
「いや、でもほら、さっちゃん(姪っ子の名前)とか小さい子が倒したりしたら危ないし」
「さっちゃん来る時は片つけるし、ウチはどうせ子供いないからいいんだよ!」
「・・・・」
そう、子供欲しいと思いつつ、結婚して4年経つも授からず
吉祥寺の占い師にも開口一番「体外受精しないと子供はムリ」と言われた私たち。
しかし、不妊治療しようにも自由業のクルクルパーカップル
(水木しげる大先生がその著書で『私はね、自由業の人というのは皆クルクルパーだと思っています』といっていた)だから先立つものも不足気味で踏み切れなかったわたしたち。
しかし、何故だかその晩、マネキンを買おうとしたとたん突然妊娠が発覚したのです。
(いやそこに因果関係はないのだが)
開き直ってかなり適当に生きていた私はなんだかとてもビビってしまった。
そのような一妊婦の妊娠にまつわる諸々をこちらのブログに綴ってまとめてみようかと思ったわけです。
結局マネキンは買いませんでした。妊娠騒ぎでぶっとんでしまった。
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>ってうちの夫の言い回しにとても似ている。は、何一転のとつっこみたくなるの。
あからさまに反対すると
あとが厄介だから、適当な事を言ってお茶を濁しているんだよネ。
そうやって平穏に生きる術をいつのまにか身につけたんだね。