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娘とともに自分を見失いがち。
2月に入ってすぐインフルエンザに罹患した。
外出はほとんどしないし、近所に買い物に行く時はマスクをしていたのだが
夫さんがどこからかウィルスをもらってきたらしく夫婦して寝込んでしまった.
やー、つらかったです。
夫さんはすぐに病院で薬を処方してもらって2、3日で回復したのだが、
私は妊婦のためタミフルなど一切使用できず
ひたすら9度以上の熱に耐えるしかなかったのですわ。
そうしたら、5か月目に入りやっと治まってきてきていたつわりが何故か復活し何を食べてもすぐ戻してしまうから栄養は取れないわ、何年ぶりかで喘息の発作も起きて呼吸が乱れ眠れもしないわで「つらいよー、シクシク」と床のなかで弱音を吐いておりました。2か月程引きこもり生活をしていたので体力も落ちていたせいか、病状も一進一退でやっと通常に生活に戻れたかと思ったらば2月ももう半ばを過ぎてましたね。長かった・・・。
寝込む前日に節分の豆まきをしたのだけれど、それがいつまでも片づけられず豆のなかに寝ているのもつらかったです。
これから妊娠を予定されている方は、
冬なら各種予防接種を済ませておくことを絶対オススメしますー。
ええ、私は愚かでした。
しかし、薬を呑まなくても、食べ物が食べられなくても、呼吸がつらくても、ただひたすら耐えて寝ていると人間の身体って回復するんだー、と言う事に今回はちょっと感動した。昼も夜も朦朧としているか眠っているかをただひたすら繰り返していたのだけれど、ある眠りの回から突然劇的に汗をかくようになり、
一晩で5回もパジャマを着替える夜を3回程繰り返したら熱が下がり出し、身体のなかで何かが目覚めるように少しずつ元気になった。今日はバナナ半分、次の日はところてん、と少しずつものを食べられるようになる過程も面白かったなあー。3週間以上風呂にも入れず(これも滅多にない経験だ)、顔は垢の筋が浮かぶ程汚れきっていたのだけれど、元気になってそれをまとめて落としたらお肌はツルツルピカピカ、
妊娠して以来ガサガサに荒れて吹き出物も出来ていたのが嘘みたいにキレイになったのでした。
げっそり体重も落ちてしまったのだけれどそれと共に悪いものも出て行ったようです。
そういえば母体ははんぶん死んだようになっていたのだけれどお腹の中の赤子は矢鱈元気で、最もつらい時にもコプコプ、ポクポクと動きまくっていたなあー。それがまた奇妙な感覚だったんだよなー。
身体はひとつだけれどこころは三つ(病と無意識化で戦う意思、苦しむ私、関係なく動きまくる赤子)という風情で床のなかでは変な夢ばっかり見ました。
えなりかずきが歌う「まいにちー面白い、イェイ、毎日おもしろいーいぇい、イェイ♪」という「はちみつきんかんのどあめ」のCMソングが何故か頭から離れなくなって狂いそうになったりしていた。
ああ、あの独特の声・・・
とっても「えなりかずき」の肉声なんだけれどとっても人工的な奇妙な声、リズム感・・・
CD出したらヒットするんじゃないかしらん。
それで、病床のなかで私は「元気になったら何をしよう」ということばかり考えていたのだ。
それで、元気になったら「子供が産まれたら行けないような大人の世界を今のうち堪能しよう」と思い立ち
今まで私が大人なのにやってない事ってなんだろう・・・呑む・・・打つ・・・買う・・・うーん、「ギャンブル」だな
・・・ああ、私の住んでいるF市周辺には競馬も競輪も競艇もあるじゃないか、なぜ今まで一度も行かなかったのだろう?!
ということに熱にうなされながら気がついたのら。
熱が下がったら絶対ギャンブルをしてやる!と布団の中で決心した。
で、とある晴れた日曜日まずはソフトなギャンブルから、競馬場に行ってきました。
一人だと券の買い方など良く分からないので夫さん同伴。
お出かけするのも久しぶりだったので、出発前から私は興奮気味。
競馬といえば、紳士淑女がシルクハットや大きな帽子を被ってオペラグラスで優雅に愉しむ社交場のイメージが強かったので
私も黒いイギリス風ロングコートに、つばの広いリボンのついた臙脂色の帽子でキメてみたのだが、
夫さんの「・・・ちょっとおばさんぽい。やめれば」のひとことで却下。
若いころはおばさんぽいと云われても気にしなかったのに最近は、おばさんぽいと云われると気にしてしまう。
わたしも歳をとったものね。オホホホ。
そんなこんなで我々は競馬場行きの電車に乗り、競馬場の門の前に立った。
自宅から30分のかからないで行けるF競馬場は一年ほど前にリニューアルしたばかりなので、建物はぴかぴか。駅から競馬場にツヅク回廊にはゴミ一つ落ちてないし、蒼井優のおしゃれなポスターなんかも貼られててなんだか期待していた「打つ」やさぐれた風情を感じることができず、私は少なからずがっかりしたのだが(駅前から酔っぱらった親父達がもつ鍋に片足つっこんで券をばらまいたりわめいたりしている風景を期待していた)、奇麗なお姉さんが迎えてくれるエントランスの向こうに歩みを進めたら
そんながっかりする必要のなかったことにすぐ気づいたのだった。
→おんまとおやじ2 にツヅク
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